onemli〜イシイ家の生活哲学

自然なワインのソムリエとコミュニケーションセラピストが大切にする親子と生活の育み方

子供たちが羽ばたきやすい社会

今の子供たちの大まかな傾向の中に

「競争しない」「隠さない(隠せない)」「個の尊重」が著しいのは

2000年代初頭から少しずつだけど見えてきていたものです。

今2016年

今年は色々な意味で「元年」と言われる時

 

これからの「子供のために」考えられた「今の大人からの画期的な(?)方法」というものも多く発信されている。

でも

その多くは「今までの私たち大人が」「色々なことができない子供のために」考えていることがほとんどで

 

「今の子供たちが生きやすくするために」「私たち大人が生きてきた概念を変える」という方法で発信されているものは非常に少ない。

 

なぜ、いわゆる発達が以前の子供たちと同じ程度の速度で発達しなければいけないのか?

なぜ、同じ学年の子に「追いつくための方法」をその子たちが試みなければいけないのか?

なぜ、昔からポピュラーだったかくれんぼを「できるようにならなくちゃいけない」のか?

なぜ、そうやって「今までに合わせられる方法」の提案になってしまうのか?

 

 

今の大人に一番大切なことは「その子たちを観察し、観察し、観察すること」だ。

この観察を通して、今の社会構造のおかしなところを、思い切ってこの子たちに合わせることで、シフトチェンジすることを考えることだ。

 

前提として、その子らの精神性は非常に高いことを、よく感じることだ。

そして

まずはその子の情動の発達と知性の発達の特性を見ることだ

その子のそれらの発達によって興味を持ちやすくなった物事で育むことだ

年齢を関係なくそれらを見ていくことだ

その子の性質の中で「音に反応するのか」「色に反応するのか」を見つけることだ

その子のものの見方が「全体性を見ながら様々なことがフォローできる、まんべんない子供」なのか「全体を作り上げる一つ一つのパーツである段階や役割をものすごい集中力で全うできる子」なのかを見分けることだ

その子の時間の速さ(テンポ)を感じることだ

その子が他者と自分のどちらを優先しやすい子供なのかを見極めることだ

その子がどういう切り替えが楽に取り入れられるのかを見つけることだ

 

それらが「学校の根幹にある」ことが必要だ。

そして

 

座学という形の意味のないこと(現場で体験して得られるものから学ぶ学業)を最初にしないことだ

 

食べる時間も集中する時間もそれぞれなのだから、その子の1日のスタイルで計画していくことだ

 

感性が豊かで他者との境界線が広く、尊重する前提で過ごすのだから、部屋を広くして対応することだ

 

大人が今無い知恵を絞り「新しい教育現場を作りたかったら」

考えるべきことは

「どうやって彼らを、オーケストラの一員(学校という)にするか?またはしないのか?」を真剣に考えることなんだ